19.
宮城 石巻 気仙沼
Miyagi Ishinomaki Kesennuma
つながる東北観光案内、
たくさんの人とまだ見ぬ光景を共有できるような
リレーブログもまた、ひとつの輪のよう。
みなさまバトンをつないでいただき、ありがとうございます。
さて、かれこれ20年、
私は東北の地でメディアに携わる仕事をさせてもらっています。
なかでもいちばん多く関わったのが、旅行情報誌の仕事かもしれません。
フリーのカメラマンの看板を掲げた当初より、東北各地へ行く機会をいただきました。
当時はまだインターネットなどというものはなく、
現地での「うまいもの」ネタは、現地の人に聞くしかない。
なので、アポなし取材というのも、わりと普通のものでした。
沿岸部に行く時は、たいてい食べ物取材です。
寿司、海鮮丼、焼き魚・・・
生まれて初めて鯨肉のフルコースというのを味わったのも、思えば石巻でした。
石巻は、中心部の適度な小ささと、入り組んだ坂道を登っていく日和山、
ネコの棲む田代島、白謙かまぼこ、そして中瀬に浮かぶ石ノ森萬画館と、
立ち寄りどころの多いエリアでした。
そして、それは震災前も震災後も変わっていないように思えます。
三陸自動車道を経由して、石巻から1時間かからずに行ける南三陸町志津川。
震災後、初めてこの地区に行ったのは4月のことでした。
集められた瓦礫から燻るような煙が上がり、道路は冠水状態。
震災前、志津川湾沿岸に広がっていた風光明媚な港町の姿は
どこにもありませんでした。
今は瓦礫処理も進み、さすがに震災直後のような雰囲気はもうありません。
規模の大きな復興商店街で、買い物を楽しむこともできます。
また、震災前から南三陸の名物となっている「南三陸きらきら丼」も再開しています。
季節ごとに、旬の食材を用いた丼を飲食店が客に出す、というものです。
夏のウニ丼が抜きんでて人気が高いようです。
南三陸町から国道45号を北へ走れば、ほどなく気仙沼に着きます。
気仙沼には、amo estas bluaを製造してくれている、
マスト帆布の宍戸さん! がいらっしゃいます。
一昨年、「つながるひろがる東北応援の輪プロジェクト」から生まれたバッグ製造計画。
その時、いわば飛び込み取材的に出会ったのが宍戸さんでした。
バッグの完成までにもいろいろと工夫をしてくださり、助けていただいています。
宍戸さんはとてもシャイな方で、実は2度ほど、宍戸さんが仙台へいらした折に、一献いかがでしょうとお誘いしているのですが、いまだ実現しておりません(無念)。
今度は機会を見て気仙沼で一席設けられればと考えています。
毎朝、「恋はみずいろ」の音楽が防災スピーカーから流れる気仙沼は、なんといっても港町です。
魚は相変わらずおいしいです。
港を目の前にした「福よし」という居酒屋があるのですが、
ここの焼き魚は、ほんとにもう絶品でして、
特に吉次は日本一おいしいのではないかと。
魚の脂。
旨みでもあるのですが、魚によっては多すぎてもいけない。
この脂をどうするかというところが、
魚の串焼きの大きな命題だと思うわけですが、
福よしのやり方は、ひとつの理想型だと思います。
この店で、宍戸さん含め、みんなで楽しめたらうれしいなあ。
日々、そんな事を夢想しています。
つながるひろがる東北応援の輪プロジェクト。
なにより、気持ちでつながっていられれば、
楽しい旅はどこまでも続いていくような気がしています。
みなさまの日頃のご協力、本当に感謝いたします。
そして、こうしたブログリンクでのメッセージの発信を
プランニングしてくださった kvinaのみなさん、
いつもいつも、ありがとうございます。
Mi amas TOHOKU 板元義和(SHOE PRESs)
福よし
炭火焼きのお魚を目当てに全国から集まる名店です。あの有名グルメ漫画にも登場。
お刺身も新鮮!
宮城県気仙沼市魚町1丁目6−6 tel:0226-24-0284
amo estas blua
SHOE PRESsの発案でkvnaがデザイン、気仙沼のMUST帆布KESENNUMA制作で、
東北の海辺の街を旅するイメージのトートバッグをつくりました。
*2014年3月5日〜23日まで更新してきた「Mi amas TOHOKU 2014 つながる東北観光案内」は今回で最終回です。
毎回楽しみにしてくださったみなさま、ご協力いただきましたみなさま、本当にありがとうございました!
Mi amas TOHOKU一同
︎ Mi amas TOHOKU 東京が好き