08.
Fukushima
私事ですが、昨年の12月に男の子を出産をしました。
2915gの元気な赤ちゃんです。
新しい家族がやってきてからの怒濤の日々を過ごしながら、
ふと自分のなかに「新しい眼」が生まれている、と気が付きました。
写真を撮りはじめた学生時代にも
いままでの自分のなかにはなかった「眼」を
手に入れてワクワクと心が躍ったのを覚えています。
世界が広がっていくのを感じたのです。
いま、自分のなかに芽生えた眼は
まだすこしだけうつろで、ぼんやりとしています。
どんなものが見えているのか、はっきりとは分かりません。
でも、そこには何かが見えるのです。
2011年3月11日から3年たった今日。
その新しい眼であの日のこと、それからの3年間のこと、これからのこと、
もう一度しっかりと見てみよう、と心に思います。
そして、新しく、もう一度見つめなおすチャンスをもらったのだと。
© Kasane Nogawa
シュープレスの本間さんとの出会いは4年前の仙台です。
アウトドアショップでスライドショーをした私を訪ねてくれて、
佐藤菜穂子さんと3人で写真を撮ったことを覚えています。
まだ芋煮会はご一緒したことはないのですが(今年はぜひ!)
この3年間で実際過ごしたよりも多くの時間を
一緒に過ごしてきたような気がしています。
本間さんからの紹介で、
福島のLIFEKUメンバーとの出会いがありました。
2011年の12月のことです。
その翌月、
2012年1月はじめて福島へ。
はじめて訪れる街では
必ずその街を一望できる場所へと
足を運びます。
信夫山から見た福島の街。
雪できらきらと光っていました。
Mi amas TOHOKU 野川かさね(kvina) /写真家
︎ 09. 福島 Fukushima